センズリとは？

男性の自慰行為のことを指す言葉。
自分で自分の性器を擦り、快感を得ようとする行為。
ずばり男性のオナニーです。
英語ではマスターベーション、オナニーはドイツ語なんですね。
オナニーは旧約聖書の中に出てくる登場人物のオナンに由来しています。
彼が初めてオナニーしたから（実際には自慰行為ではなく膣外射精）オナニーという名前が付いているんですね。
すごい歴史です。日本では他にも手淫とかマスかきとか言われますね。
手淫を国語辞書で調べると「手などで陰部を刺激し性的快感を得る行為」とされています。
余談ですがオナニーやシコるなどに付随するネガティブなイメージから脱却するために、近年一部ではセルフプレジャーと呼んだりするそうです。セルフプレジャーだと女性のオナニーでも使える呼称ですよね。
センズリの語源は、単純に千回擦るからともいわれます。
へんずりとも言うそうで、センズリは、漢字で「千摺り」と書きます。
元々「千摺（せんすり・せんずり）」という言葉は、ロウソクのことなのですが、火に溶けて液体になってしまうところを、自慰で出す精子に見立て「センズリ」という言葉が登場したと言われています。

確かに溶けてドロッとした白い蝋は、精子に見えないこともありません。
センズリは、江戸時代の川柳にも登場することから、わりと古くから使われていた言葉なのでしょう。
代表的なものに、「センズリは、墨田川の渡し銛、竿を握いて川をアチコチ」や「センズリは、日本一の富士の山、かいてみるより、するが一番」というものがあります。

最初に紹介したものは、墨田川を陰茎に見立てつつ、川を行き来する船頭さんを手に例えてオナニーのようだと歌ったもので、次に紹介したものは、絵に描いた富士山を見ただけでは良さは分からないように、センズリもしてみるのが一番だという歌です。
また、こちらには掛詞もあり、富士を見るのは甲斐（かい：現在の山梨県）よりも、駿河（現在の静岡県）が一番だという意味も込められているのです。
現代でもそうですが、昔の男達もオナニーを楽しみ、面白おかしく表現している様子が窺えるでしょう。
因みに、男はせんずり、女はマンズリと言います。
男は千回で射精し、女は一万回擦らないとダメと言う事らしいですが、本当かどうかはわかりません。